2010年6月20日日曜日

よりそう二人。





庭園美術館で開催していた
「ロトチェンコ+ステパーノア - ロシア構成主義のまなざし - 」
に行って来ました。
(すみません、庭園美術館での開催は本日まで。これから滋賀県立近代美術館と宇都宮美術館を巡回します)

飛行機のモチーフの何かを身につけていたら入場料が100円引きになったんですが(庭園美術館では毎回面白い企画立てるみたいです)飛行機のモチーフって?アクセサリーもなければ服もなかったので100円引きにはならず。残念。。
(飛行機柄って結構可愛い、けど斬新。。古着にはありそうなんだけどなぁ。。)

さてさて、展示会内容ですが、

19世紀の終わりに生を受けたロトチェンコとステパーノア。
ロシアのカザン美術学校で知り合い、その後結婚をし、生涯連れ添った2人。
お互い興味のある分野で仕事をし、互いに刺激しあった仲間とも言うべき存在のふたりがとっても羨ましかった。

展示内容もとってもよく、本当に行ってよかった!
とっても素敵な展示会でした。

あんまり美術史には詳しくないのですが、20世紀初頭のヨーロッパというとなんちゃら主義とかたくさん出てきた時代だったようで、最初のオイルペインティングはブラックを彷彿とさせるキュビズムがかっていたり、そのあとの線にこだわりを持って行く様がカンディンスキーを彷彿とさせたり(一緒に住んでいた時期もあったみたいです)いろいろ入り交じっているなぁと思いました。
いろんな情報が、いろんなカルチャーがいりまじっていた時代なんでしょう。
展覧会自体はロトチェンコの作品数がステパーノアの作品数より多かったですが、
どちらもエネルギッシュさは同等。というか時代のパワフルさをすごくかんじました。

「注目!労働者階級のための食用油!」
「労働者たちよ、物価高と新経済政策をおそれるな!」

など、ポスターのデザインもさることながら、コピーの力強さ。
高度成長期の日本もこうだったのではないのかなぁ。

いろんな面で見習わなきゃとおもった展覧会でした。

質素でお行儀正しい日本も大好きですが、ちょっとくらい崩したのもありなんじゃないかなぁと。

デザインをやっている同じ分野の者として、とても感じるもの、発見があった展示会でした。


次回は原ミュージアムの「ウィリアム・エルグストン」展に行こうと思います。


私もステパーノアみたいにパワフルに創造的に行きたいと思います。







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